少しでも安く開業したい人必読!居抜き物件活用法
スケルトン物件でなく、居抜き物件にするだけで開業費用の節約になると思い込んで
いませんか?せっかく居抜き物件を選ぶなら居抜き物件のメリットを最大限に活かして、
さらに低予算での開業を成功させましょう

【同じ業種・業態で開業する】
”業種”とは「ラーメン」「居酒屋」「カフェ」といった「提供する製品やサービス」に
よってわけられます。一方の業態とは、売り方や提供方法によって分けられます。
お店を開こうと考えている人の中に「同じ業種」での居抜き物件を探している人は多くいますが、「同じ業態」にまで着目できている人はなかなかいません。
たとえばバーの居抜き物件を探すにしても立ち飲みor着席、リーズナブルor高級といった「業態」まで一致している居抜き物件で開業することがポイントです。
【見た目よりも中身に注目する】
どうしても見た目に惹かれてしまうのが人間の性ですが、居抜き物件で費用を抑えたいのであれば内装などの物件の「見た目」よりもその下に隠れている「器具の性能や設備」といった中身の方に注目するべきです。「壁紙や家具といった内装は年季が入っていたが、実は譲渡される器具は買い替えたばかりでピカピカだった」「一見汚く見えたがしっかり掃除をしてみると何の問題もなく使えた」といったことは本当によくあります。
壁紙や家具といった目に見える箇所の変更というのは比較的安価におこなうことができます。逆に目に見えない性能や設備といいた箇所こそ変更しようとすると高くつくので、綺麗な内装に惹かれて契約したけれどすぐに故障してしまった、、なんてことにならないためにも、こういった費用がかかる箇所さえそのまま使えば構わないというスタンスで物件を内覧するとよい居抜き物件と出会えるでしょう。
【工事費の代わりに労力と時間をかける】
居抜き物件を契約して引き継げるものをできるだけ多く引き継いだあとは、前テナントからお店が 新しく変わったことをお客様に伝える方法を考えましょう。プロに任せれば綺麗なお店が
できるのは当たり前ですが、それでは予算がいくらあっても足りません。
そこでお金ではなく労力と時間をかけてお店を自分らしく変えていきましょう。
最もわかりやすい方法は、お店のテーマカラーを変えてしまうことです。前テナントが
青っぽい内装のお店であれば赤をテーマカラーに、といった具合で対極にある色を採用する
とお客様にお店が変わったことを気づいてもらいやすくなります。メインカラーを決めた
あとは、小物や看板を選んだ色をベースに調達しましょう。
小物は置くものと場所を工夫するだけで印象を大きく変えることができます。看板も制作
自体は専門の会社に頼まなければなりませんが、時間のかかるデザインの考案だけでも自分
でできれば費用の節約になります。こういった一見難しそうな作業も、全体のプロセスの
一部だけであれば自分でできるものは多くあります。
こうした細かい作業を自分で行うことができれば、開業に必要な初期費用を大幅に削減する
ことが可能です。
【さいごに】
開業資金が限られている場合、居抜き物件の活用が鍵になります。開業してから、周りは
もっと低予算で開業していた、、と気づく人も少なくありません。できるだけ無駄をなくし
ながらクオリティに妥協しないためにも、契約時に自分の業種・業態と合っているか、
追加工事がかかりそうなところはないかチェックし、物件の契約後はできるかぎり自分の
手で変更してみることを心がけましょう。